人生出初めて描いたマンガのこと

小学校時代のぼくは、ひ弱で休んでばかりだったので
絵を描くことぐらいでしかクラスでの存在感を示す方法がありませんでした。
その僕が当時「漫画家になりたい」と繰り返し唱えるようになったのも
自然な流れのように思います。
そんな僕が初めて、きちんと完成させたマンガは自由研究で描いた
「信長、立つ。」という織田信長の伝記をまとめたものでした。

たった10ページくらいの内容だったけれど、
完成したそれは宝物のように見えました。
最初はマンガなんかを自由研究に出すことに反対していた母が、
深夜に近所のミニストップに走って、写植の文字を印刷してくれたことは忘れられません。
このマンガに描いたような王道の夏休みの思い出とは対局ですが
僕の小学校最後の夏が、へたくそな信長の絵とともにあったのは良い思い出です。
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